【快眠のコツ】シャワーだけはNG!?「40度のお湯に15分の入浴」が上質な睡眠にとってベストな理由とは
2020年12月11日正しい入浴法を生活習慣としてきちんと取り入れれば、睡眠の質を驚くほど最高のものにしてくれます。
前回に続き、なぜ入浴で上質な睡眠を得れるのか、その理由をご紹介します。
※眠りとお風呂の専門家・小林麻利子氏の新刊『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン、12月14日発売)から一部抜粋して掲載します。
▼第1回記事
▼第2回記事
ぐっすり眠るためには「40度のお湯に15分」の入浴がポイント
前回の記事でもお伝えしたように、深く眠るためには入浴と睡眠を1セットにし、寝る前は深部体温をコントロールして、自律神経を整えることが大切です。
なかなか寝つけない方は、深部体温が急降下しておらず、副交感神経が優位になっていないことを意味しています。
その対策は正しく入浴することです。
生活習慣としてきちんと取り入れれば、寝つきはよくなり、間違いなく良質な睡眠がとれます。
「一時的な深部体温の上昇」をつくるのが快眠のコツ
就寝前の入浴により一時的な深部体温の上昇をつくることが大切です。
それによって、通常の低下よりも急激な体温低下を作ることができます。
なぜ深部体温が上がれば、その後に下がりやすくなるかというと、簡単にいうと脳がビックリするからです。
深部体温が急激に上がると、体にとっては危機状態。
そこで、自律神経の働きで末梢の血管を広げ、体温を下げようとするのです。
深部体温を上昇させるのは、40度のお湯に15分ということが、研究でわかっています。
39度以下のお風呂やシャワー浴では15分以内に深部体温を上昇させることは不可能です。
また42度以上のお風呂だと、交感神経が刺激されてしまうので快眠にとっては好ましくありません。
上のグラフをご覧ください。
Aの深部体温は就寝前から低下していきますが、Cは入浴により深部体温が上昇し、その後急激に体温が低下しています。
シャワーよりも、お風呂につかること
Bのシャワー浴でも、通常より深部体温は低くなりますが、やはり睡眠につなげる条件である、急激な深部体温の低下を作るには、40度のお湯に15分が必要となるのです。
(次回:第4回に続く)
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【新刊紹介】
著者:小林麻利子
発売日: 2020/12/14
発行所: (株)カンゼン 価格:1,760円(税込)
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