巻き肩や猫背の人に試して欲しい宅トレ#2「胸のストレッチ」で硬くなったカラダをときほぐす
2020年06月06日巻き肩や猫背の人に試して欲しいストレッチ
新型コロナウィルスによる外出控えやリモートワーク推奨の風潮や続いている昨今、数ヵ月にわたる巣ごもり生活で、体力の衰えを感じている人も多いのでは?
でも、大丈夫。
お家でも、やり方次第でジムに通うのと遜色ないトレーニングができるんです。
カラダチャンネルでは、この4月に新著『今日から自宅がジムになる「宅トレ」』(カンゼン)を上梓したばかりのNSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストであるパーソナルトレーナー、坂詰真二さんに、自宅室内で簡単にできるエクササイズ5種類を教えていただきました。
- 著者: 坂詰真二
- 発売日: 2020/6/9
- 発行所: (株)カンゼン 価格:1,540円(税込)
第1回で紹介した「お腹のストレッチ」、いかがでしたでしょうか? この第2回から読み始めた読者のみなさんのために、あらためて……。
「宅トレ」とは、自宅にいながら体ひとつでできて、ジムで行うのと同様の効果を得られるトレーニングのこと。
坂詰さんは、大手ジムでの勤務を経て独立。トレーナーとしての長年にわたるキャリアのなかで、試行錯誤を重ねながら作り上げた独自のトレーニング術なんです。
──ジムに行く人って、体育会系のイメージがあって、ちょっと尻込みしてしまうんですよね。
坂詰真二さん(以下・敬称略):ジムが肌に合わない人は、無理に行く必要はありません! 気の進まない状態で行っても効率は上がりませんし、なにより精神的によくありませんから。そういう方は発想を転換しましょう。自宅をジムに変えてしまえばいいんです。新たに器具を買う必要はありません。「宅トレ」は、カラダひとつで実践できるんですから。
胸を伸ばして「巻き肩」を修正しよう
デスクワークばかりしていると、上半身がこわばりますよね。この不愉快な疲れを解消したい人は多いはず。ということで、第2回は「胸(大胸筋)のストレッチ」をご紹介します。
坂詰:パソコンなどを操作する時間が長いと、肩が前に出た「巻き肩」になりがち。胸の筋肉をしっかり伸ばせば、巻き肩が修正されて若々しい姿勢になり、呼吸も深く楽になります。呼吸が楽になると心身がリラックスできますよ。
ステップ①:足は腰幅、視線は正面に
▲立った状態で足を腰幅に開き、左右のつま先を内側に。両手をお尻の後ろ側で組んで、視線を正面に向ける。膝は伸ばしたまま、お尻は後方に突き出すこと。
ステップ②:両肩を後方に引き、胸を開く
▲両ひじ伸ばし、両肩を後方に引いて胸を開く。視線は斜め上に向けて10秒間静止。呼吸は楽に。腕を上げ過ぎずに胸を開くのがポイント。目安は3セット。
第1回で紹介したお腹のストレッチも同じなのですが、デスクワークで固まった体をほぐすには、無理なく体前面の筋肉を伸ばすストレッチが効くんですね。
上半身がすっきりしましたか? ストレッチ編はこれで終了。次回(第3回)からは、いよいよ筋トレ編に入ります。
- 著者: 坂詰真二
- 発売日: 2020/6/9
- 発行所: (株)カンゼン 価格:1,540円(税込)
【著者プロフィール】
坂詰真二(さかづめ・しんじ)
NSCA認定ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。同協会認定パーソナルトレーナー。「スポーツ&サイエンス」代表。横浜市立大学文理学部卒。株式会社ピープル(現コナミスポーツ)で教育担当職を歴任後、株式会社スポーツプログラムスにてアスリートへのコンディショニング指導を担当。1996 年に「スポーツ&サイエンス」を興し、指導者育成、各種メディアを通じての運動指導などで活躍中。『坂詰式正しい筋トレの教科書』『パートナー・ストレッチ』など著書多数。
公式ブログ:トレーナー坂詰真二のスポーツ&サイエンス
モデル:中馬亜梨沙