【チョコレートの効果】デブる?ダイエットの味方?カラダにいいってホント?チョコの健康情報をまとめてチェック
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【チョコレートの効果】デブる?ダイエットの味方?カラダにいいってホント?チョコの健康情報をまとめてチェック

2020年11月13日

これからますますチョコレートが美味しく感じる季節だ。

一見、ダイエットの敵に思われがちなチョコレートだが、実はカラダにいい!という情報も最近多く目にするようになった。

古代アステカやマヤ文明では、カカオは薬として使われていたというし、カカオ豆をローストして砕いたカカオニブは、近ごろ「スーパーフード」として注目されている。

 

アメリカのベイラー大の医学部でも、「週に板チョコを1枚食べると、心臓病の予防になる」というチョコ好きにはうれしい研究結果を発表している。

フランスは、一家庭あたり年間平均8.1kg(2019年)のチョコレートを消費するチョコレート大国。

1年でも消費量がMAXになるクリスマス時季の到来を前に、健康情報サイト『Medisite』で、チョコレートにまつわる噂のあれこれを、学術結果をもとに検証した記事が掲載されていたのでご紹介しよう。

【参考記事】

・Chocolat : quelles sont ses vraies vertus ?-Medisite

Les chiffres clés du secteur – Syndicat du chocolat : Syndicat du chocolat 

 

 

チョコレートは心臓病にいい→YES

 

2020年7月発行の医学雑誌『European Journal of Preventive Cardiology』の中で、チャヤクリット・クリッタナウォング博士は、「チョコレートには心臓の血管を良好な状態に保つのを助ける働きがある」という研究結果を発表した。

これは博士が、チョコレートの摂取と心疾患の因果関係について過去50年間にわたって行われた6つの実験結果を分析してまとめたもの。

チョコレートに含まれるフラボノイドやキサンチン、ポリフェノール、ステアリン酸といった成分には、炎症作用を抑えて善玉コレステロールを増加させる働きもあるという。

【参考記事】

・Association between chocolate consumption and risk of coronary artery disease: a systematic review and meta-analysis – Chayakrit Krittanawong, Bharat Narasimhan, Zhen Wang, Joshua Hahn, Hafeez Ul Hassan Virk, Ann M Farrell, HongJu Zhang, WH Wilson Tang, 2020

 

また2012年には、オーストラリアの研究者が『British Medical Journal』に、1万人の被験者を対象に10年間にわたって行った研究結果を報告。それによると、カカオを70%以上含むブラックチョコレートを毎日100g食べた被験者には、心疾患発症の減少が認められたという。

この研究者は、すでに心疾患を発症している患者の治療にもチョコレートを使ったセラピーを取り入れられないか、さらなる研究を進めているそうだ。

【参考記事】

・The effectiveness and cost effectiveness of dark chocolate consumption as prevention therapy in people at high risk of cardiovascular disease: best case scenario analysis using a Markov model | The BMJ

 

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チョコレートは性欲増進に効く→YES

 

続いてアムールの国フランスらしいお題。

チョコレートに含まれているフェネチルアミンという成分は、性欲を高める働きもある脳内ホルモン、ドーパミンの分泌を促す働きがある。

2004年にイタリアの泌尿器科医アンドレア・サロニア氏が発表した研究結果によれば、日常的にブラックチョコレートを食べている人はそうでない人よりも性欲が強く、行為の回数も多いのだとか。

映画のロマンチックなシーンではよくカップルがチョコレートを食べているが、演出だけでなく、実際に効果があったのだ!

 

チョコレートはコレステロールが多い→NO

 

チョコレートに含まれているコレステロールは微量で、100g中に1.3mg程度。

反対に、カカオを摂取することにより、善玉コレステロール(HDL)が増えて悪玉(LDL)を減少させる。

学術誌『Free Radical Biology and Medicine 』(2004年)や『American Journal of Clinical Nutrition』(2001年)でも、「カカオに含まれるポリフェノールの抗酸化作用は血流を促し、血管を拡張して、LDLの酸化を妨げると考えられる」と発表されている。

ポリフェノールはブラックチョコレートにより豊富に含まれていて、1gあたり約8mg。ミルクチョコだと、1g中約5mgだ。

 

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チョコレートは太る→NO

 

チョコを食べたら太りそう、というのは、誰もが抱くイメージだ。

ところが! 1997年から2000年にかけて、複数の医師が発表した研究結果によると、チョコレートの摂取と肥満に因果関係はないという。

とはいえ、50gのブラックチョコレート1枚は約280カロリーと、茶碗1杯のごはん以上のカロリーがあるから食べすぎれば太るのは当然だが、1日に1、2かけ食べるくらいなら、まったく問題ないと栄養士も認めている。

食べ過ぎが肥満の原因になるのは、他の食材だって同じ、ということだろう。

 

肌のトーンが明るくなる→YES

 

カカオに含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、肌の老化を遅らせる働きがある。

それだけでなく、2006年にデュッセルドルフの分子生物学研究所が発表したところによれば、チョコレートに含まれるフラボノイドが血液の循環を活発にして皮膚組織の密度を高め、保湿を促進する働きもしてくれるのだとか。

 

紫外線への抵抗力が高まり、ハリや潤いのあるお肌を保てる助けになってくれるなんて、「チョコレートを食べるとニキビができる」というイメージがあった人も、これからは罪悪感なく楽しめるかも。

 

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チョコレートは血圧を上げる→NO

チョコレート、とくにブラックチョコは刺激の強い食べ物、という印象があるが、ケルン大学の薬理学者が2005年に発表した研究によれば、実際には、チョコレートには血圧を下げる効果があるのだとか!

高血圧の被験者44人のうち、何人かにはポリフェノールが豊富なブラックチョコレートを、他の人にはポリフェノールが含まれていないホワイトチョコレートを毎日2かけずつ食べてもらったところ、ブラックチョコレートを食べたグループには血圧低下がみられ、なおかつ体重増加はみられなかった。

 

さらに、病気の発生率が86%から68%に低下するといううれしい現象も認められたそう。

一方、ホワイトチョコレートを食べたグループには、一切このような兆候は確認されなかった。

 

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チョコレートはエネルギー源になる→YES

 

「登山に行く時は、リュックにチョコレートを入れていくように」、というのはよく聞くフレーズだ。万が一遭難したときには、少量でもエネルギー源となってくれる。

糖分と脂肪分が豊富で、100gあたり約500カロリー、という立派な熱量もさることながら、カカオに含まれるテオブロミンやカフェインといった成分が、アドレナリンの分泌を促してくれるところがポイントだ。

 

アドレナリンが分泌されると、脳が覚醒して集中力や判断力を高めてくれる。また、交感神経を刺激して、ストレスへの耐性を強くする働きもある。「もうひとふんばり!」という時のエネルギーチャージにはぴったりだ。

ただしアドレナリンが過剰に分泌するとイライラしたり攻撃的になったりするので、とりすぎには要注意。

 

チョコレートは便秘の原因になる→NO

カカオに肝臓の働きに害を与えたり、便秘の原因になる要素がないことは、はるか昔1955年の研究結果で明らかにされている。

ウィルス性肝炎を患っている11人の成人に、毎日チョコレートを50g摂取してもらったところ、肝臓が障害を受けたときに上昇する血液中のトランスアミナーゼ値に上昇はみられなかった。

便秘についても、カカオマスに含まれる不溶性食物繊維リグニンの働きで、むしろ腸を活発にして便通を助けてくれる。

 

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アスピリンと同様の働きがある→YES&NO

 

 

ブラックチョコレートを食べて熱が下がる、というような効果はないが、2006年にシカゴでダイアン・ベッカー医師が発表した研究結果によれば、カカオに含まれるポリフェノールが、血小板が結合したり活発化して血栓ができるのを防ぐアスピリンと同様の働きをしてくれるという。

この働きを期待するなら、ポリフェノールが豊富で、混じりけのないチョコレートが推奨される。

 

糖尿病患者はチョコレートを食べてはいけない→NO

ブラックチョコレートは、糖尿病の要因である血液中のブドウ糖を上昇させる原因にはならない。

2005年発行の学術誌『American Journal of Clinical Nutrition』の中でデイヴィッド・グラッシ医師は、「チョコレートにはインスリンの働きを助ける役割もある」と発表している。

しかしチョコレートの中には、カロリーや脂質、糖分が高いものもあるので、選ぶ種類には注意が必要だ。

 

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気分を揚げてくれる→YES

 

落ち込んだときにチョコレートを食べると気分が上がる、というのはどうやら気のせいではないらしい。それは、チョコレートを食べると、「幸せホルモン」とも言われるエンドルフィンの値が向上するから。

チョコレートに含まれる神経伝達物質アナンダミドには、幸福感や高揚感を与えてくれるだけでなく、リラックス効果や、鎮痛、それにやる気を出させてくれる効果もある。

フェネチルアミンには抗うつ作用、セロトニンには抗ストレス作用も。

 

また、チョコレートに含まれるマグネシウム(112mg/100g)、鉄分(2.9mg/100g:ブラックチョコレート)、リン(230mg/100g)やカリウム(400mg/100g ミルクチョコ)などのミネラル成分には、筋肉をリラックスさせる効果もある。

 

【クビンス】

 

ブラックチョコレートの方が低カロリー→NO

 

カカオ含有量が高くなるほど糖分は低くなるが、栄養士ジャック・フリッカー氏が著書『Cuisinez vite et bon』の中に記したところによれば、糖分が低いチョコレートは、製造過程においてその不足分を脂肪分で補うため、脂質はより多く含まれている。

フリッカー氏のおすすめは、ナッツ入りのブラックチョコレート。

その理由は「ヘーゼルナッツとブラックチョコレートの脂肪含有量にそれほど差はないが、ナッツのほうが糖分が少ないから」。

チョコが占める面積の分をナッツが置き換えていると考えるとわかりやすい。

大好きなアーモンドチョコがよりヘルシーだったとは、うれしすぎる情報だ。

 

・・・

 

すでにおなじみのポリフェノール以外にも、チョコレートには体に良い成分がたくさん含まれている。

さすが古代文明の人たちが薬として使っていただけのことはある。

 

さっそくチョコレートをかじりたい気持ちでいっぱいだが、文中にもあるように、チョコレート菓子には、キャラメルやビスケットが入ったものなど、高カロリーで糖分が多いものもたくさんあるので、なるべくカカオ含有量が多く、シンプルなものを選ぶのが良いようだ。

 

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