【AB型にオススメの朝食は?】「納豆&大根おろしごはん」で発酵パワーと酵素パワーを獲得!【パーソナルフード】
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【AB型にオススメの朝食は?】「納豆&大根おろしごはん」で発酵パワーと酵素パワーを獲得!【パーソナルフード】

2020年10月29日

日本人の約1割を占めるAB型。

4種の血液型のなかでもっとも少ないタイプですが、実はA型とB型の長所を兼ね備え、「食材全般の消化・吸収が得意」という傾向を持っているのです。

しかし、食物のエネルギー効率の最新研究に詳しいフードトレーナー「みとまり」こと三戸真理子さんによれば、「胃酸が少ないので食べ過ぎには注意!」とのこと。AB型の人が意識したい食事のポイント、そして元気に一日を過ごすための朝食を、みとまりさんにうかがいました。

 

【みとまりの3ポイントアドバイス】

  • ポイント1 苦手な食材がなく、食材全般を効率よく消化・吸収できる
  • ポイント2 ほかの血液型よりも胃酸が少ないので1回の食べる量は控えめに
  • ポイント3 朝食には消化を助ける「消化酵素」の多い食材を取り入れよう

 

A型とB型の長所を受け継ぐハイブリッド

 

AB型は血液型のなかでもっとも新しいタイプで、10~15世紀頃に登場したと言われています。

AとBの遺伝子型を持ち、食事の傾向においては両血液型の得意な部分を受け継いでいる、いわばハイブリッドな血液型と言えるでしょう。

 

農耕民族であるA型の特徴を受け継ぎ、穀物や野菜全般を得意とする一方、B型の特徴である肉の消化酵素「アルカリホススファターゼ(IAP)」も持っているので、脂肪の少ない肉ならば効率よく消化・吸収できます。

 

胃酸が少ないので食事の量に注意!

万能型のように思えるAB型ですが、全血液型のなかでもっとも胃酸が少ないという特徴もあります。胃酸が少ないと、消化のスピードが遅くなるため、一度の食事で多くの量を食べることができません。この傾向が顕著な人は、1回の食事で食べる量を少な目にして、1日5食に分けるなどの対応で食事全体の消化・吸収効率を正常に保てるかもしれません。

 

また、明確に「苦手な食材」と言えるものは基本的にありませんが、しいて挙げるならば「砂糖の分解」がほかの血液型と比べてやや苦手です。おやつにチョコやケーキなどの甘い物を食べる習慣を持つ人も多いと思いますが、食べ過ぎないように気をつけてください。

 

ほかにも「カフェイン」や「アルコール」も体内の処理に少し時間が掛かるので、過剰摂取に注意しましょう。目覚めの一杯として飲んでいる朝のコーヒーが、かえって体の覚醒を遅らせている可能性もあるのです。

 

 

酵素たっぷりの大根おろしが消化をサポート

 

炭水化物が得意な反面、胃酸が少ない。そんなAB型にお勧めしたい朝食は「納豆&大根おろしごはん」です。重要なエネルギー源となる炭水化物の白米と、栄養価の高い発酵食品である納豆の組み合わせは理想的な朝食のひとつです。

納豆は、大豆由来の植物性タンパク質が豊富なほか、納豆菌が腸内環境を整えてくれます。腸は、分解された栄養素を吸収する重要な器官です。納豆によって整腸作用を高めることで、より効率的に栄養素を取り込むことができます。

 

また、消化酵素たっぷりの「大根おろし」も大きなポイントです。人が体内で作り出せる酵素には限界があり、不足分は食材に含まれる酵素から補う必要があります。

大根には「アミラーゼ(ジアスターゼ)」「プロテアーゼ」「リパーゼ」という消化酵素が多く含まれていて、それぞれ糖質の分解、タンパク質の分解、脂質の分解を担っています。胃酸が少なく消化が遅いAB型にとって、大根の消化酵素は頼もしい存在なのです。

 

「納豆&大根おろしごはん」の作り方

【材料 2人分】

・ごはん 2膳分

・納豆 2パック

・大根 100グラム

・くるみ 適量

・醤油 適量

 

 

❶ごはんをお椀に盛る

❷納豆をかきまぜて①にかける

❸大根をすりおろし、②に添える

❹くるみを③に割り入れ、醤油など好みの調味料をかける

 

幅広い食材から少しずつ栄養を摂取するのが理想的

 

大根おろしが消化を助けてくれるとは言え、胃酸の少ないAB型が、朝から多い量を食べるのは難しいかもしれません。ごはんの量を少な目に調整し、胃腸に負担をかけないように気をつけましょう。ごはんを少な目にすると物足りなさを感じる場合、朝食時の最初に食べる果物の量を増やしたり、味噌汁(豆腐とワカメなど)を追加することで満足感が得られます。

 

全血液型のなかで、もっとも得意な食材が多いのがAB型の強みです。さまざまな食材を少しずつ食べて栄養を摂取するのが理想なので、今回紹介した納豆ごはんも大根おろしだけでなく、ネギなどの薬味類やツナなど、お好みでアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

(調理撮影:松本晋平)

 

インタビュー

フードトレーナー みとまり(三戸真理子)

福岡県出身。学生時代よりスポーツ医学を学ぶ。 2008年よりドイツ、アメリカなどでパーソナル栄養学の現場修行、および血液栄養の研究に携わる。2014年、フードトレーナーとして独立。プロフェッショナルのパフォーマンス向上に繋がる食事の提案を得意とし、栄養分析、エネルギー分析なども行いながら、日本初の、遺伝子や血液タイプに合わせた食事の提案も行う。ポジティブで、パフォーマンス良く、健康であり続けるための食事を、予防医学の観点からアプローチしサポートしている。プロサッカー選手(Jリーグ所属)やオリンピック競技者、女優、モデル、経営者の方々へ、ライフスタイルに合わせたパーソナライズされた食生活を提案。その他、スポーツ関連企業のコンサルティング、お弁当やお菓子の商品開発のサポート及び監修も行う。
著書『10代スポーツ選手のためのパーソナルフードトレーニング』(カンゼン刊)

HP:みとまり 
Instagram:@mitomari.food

 

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  • 作者: 三戸真理子(みとまり) 
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