糖質をゼロにして、脂をたっぷり摂る──噂の「断糖高脂質食ダイエット」の驚くべきメソッドとは
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糖質をゼロにして、脂をたっぷり摂る──噂の「断糖高脂質食ダイエット」の驚くべきメソッドとは

2020年09月04日

焼肉のタレにだって糖質が入ってる

――とはいえ、糖質が完全にNGとなると、美味しく食べられるものがだいぶ減ってきてしまうと思うのですが……。

 

金森:僕も焼肉をタレで食べていた時代は、軽く10人前くらいいってたんだけど、もう食べられないですね。あっ、塩ダレもダメです。タレの中には糖が入ってるので。サラダ油とかゴマ油に浸してあるのも、油がオメガ6なのでダメ。僕は焼肉屋では、シンプルに肉だけを切って出してもらってます。それで十分、美味しいと感じられるようになりますよ。

 

――それを塩だけで食べるのですか?

 

金森:魚醤(※ぎょしょう。ナンプラー、しょっつるのこと)で食べるんです。タンにはビタミンCであるL-アスコルビン酸のパウダーをかけて。朝食は、スクランブルエッグ2人前とオムレツ2人前、あとサバと鮭、それに魚醤をかけたアボカド。ほぼ毎日これです。今日の昼に食べたのは、シュラスコ屋で肉のみ。きのうの夜はポッサム(蒸し塩豚)。

 

野菜にだって手をつけない。調味料は持ち歩く

 

――外食でも意外と対応できるんですね。

 

金森:はい。ステーキハウスや鉄板焼きとか。このあいだ湯河原に行った時はフレンチのフルコースでしたけど、前菜は牛脂を焼いたもので、メインのオマール海老も糖分は一切加えず、お肉についている野菜は彩りのためのものなので一切手をつけないで、チーズと、紅茶で終わり。フレンチのフルコースであっても、やり方次第では断糖できる。

 

――野菜にすら手をつけない……。しかも徹底して糖分を摂らない(完全断糖)と。

 

金森糖質の入った調味料を一切摂取しないために、いつも魚醤や雪塩、L-アスコルビン酸パウダーを持ち歩いてます。これをやると本当に万病に効きます。年齢のいった女性の首のウイルス性イボもみんな取れる。免疫が活性化するから。体温も上がるし。

 

▲金森氏が外食時のためにいつも持ち歩いている調味料。左はビタミンCであるL-アスコルビン酸パウダー、右は海水の成分に近い「雪塩」

 

――断糖高脂質食に変えた後、うっかり糖を摂ってしまうと、なにかまずいことってあるんですか?

 

金森:糖っていうのは、ある意味で麻薬よりも強い依存性があるとも言えるわけで、それを絶ってからまた糖を入れたら、そりゃカラダには悪いですよ。細胞って膨張・収縮によって、脆くなるんですよ。
日常的に糖質を摂っているような悪い状態なら、悪い状態のまま維持すればいいけど、悪い状態を急に良くして、また急に悪くすると、よりカラダには良くないでしょうね。耐糖能が弱まっている状態、つまり毒に対する耐性がなくなっている状態から、もう一回毒を摂るとどうなるかっていうことです。

 

――カラダが断糖に順応した状態だと、糖質への耐性も弱まっていると。

 

金森:普通の人の腸内には、1.5~2キロの菌がいるんです。それをMCTオイルとかでカンジタなどを殺して、腸内環境を浄化して入れ替えてるのに、そこでまた糖を摂ったらそりゃよくない。だから糖質制限ダイエットで「1日50グラムまでは糖質を摂取してもいい」とかって言ってますけど、私からしたらそんなの論外ですよ。
断糖質高脂質食は、腸内の菌を変えるレベルでやるから、月に15キロも痩せられるんです。なぜなら、カラダ自体を全部つくり変えるから。

 

▲『運動ゼロ 空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット』より引用

 

――カラダ自体を作り変える!

 

金森:そう、この食事法は生活全般のものですから。ダイエットというより、健康法と捉えてもらったほうが正しいです。

 

――ですが、断糖高脂質食だけで果たして本当に大丈夫なのでしょうか。これだけではフォローしきれない栄養素があるように思えるのですが……。

 

金森:断糖高脂質食に切り替えても、体重が落ちないってフォロワーさんがいたんです。どういうことなのかって突き詰めたら、「質的栄養失調」だということがわかってきて。せっかく糖質から脂質にエネルギー源を切り替えても、それがしっかり燃える仕組みがカラダの中に出来ていなければ、カラダに貯まっている脂肪が燃えないっていうことです。そのために、足りない栄養素をサプリメントで補っていく。

 

――なるほど、サプリメントで足りない栄養素を補うんですね。

 

金森:栄養素を食事からだけで摂取するのって、実は非現実的なんです。たとえば、非ヘム鉄をほうれん草で必要摂取量を摂るには、毎日バケツ4杯分ものほうれん草が必要です。
なぜかというと、非ヘム鉄の吸収率はヘム鉄と比較して著しく低い。植物性の非ヘム鉄の吸収率1~5%です。動物性のヘム鉄ならば、食物繊維などからの吸収阻害をうけにくく、吸収率10~20%ですが。サプリなら、ヘム鉄で1錠6〜15mg、キレート鉄で1錠27〜50mgほど摂れます。

 

 

――金森さんの言う断糖高脂質食ダイエットでは、具体的にどういったサプリを採ることが推奨されているんでしょうか。

 

金森:ビタミンB群やビタミンCなど、いろいろありますが、僕の場合、血液検査をした時に、他はすべて正常値だったんだけど、BUN(尿素窒素値)だけ低かったんです。長期間デブ生活をしていたから、ビタミンB6が欠乏してるなと思って、B6を摂り始めて、2ヵ月で正常な数値になりましたよ。
これだけ肉を食いまくってても、B6が欠乏してるとアミノ酸代謝が回らないの。

 

断糖しないと、いくらサプリを飲んでも意味がない

▲肥満体型だった頃の金森氏

 

――肥満になるような食生活を続けていて、質的な栄養失調になっていたと。

 

金森:だからアミノ酸代謝を回すことによって、タンパク質を体内に充足するためにビタミンB6を摂ったんです。つまり、でたらめにサプリを摂ったり、マルチビタミンで摂ってもなんの意味もない。自分のカラダに何が足りないか考えて、一個一個つぶしていかないとだめってこと。マルチビタミンは意味がないです。

 

――なるほど、自分の体に何が足りないかを考えることが重要なんですね。

 

金森:ただ、糖を完全に切らないかぎりはサプリメントがミトコンドリアの活性化に向かわないんです。糖による炎症に対応するために消費されちゃう。
タバコを吸っているとビタミンCが欠乏するのと同じ。タバコを吸うことで出来てしまう活性酸素が、ビタミンCを消費するから欠乏するんです。つまり断糖なくしては、いくらサプリメントを飲んでもまったく意味がない。

 

 

――逆にいうと、断糖すれば栄養素が正しくカラダに回る?

 

金森:体内に慢性炎症があると、それも妨げになります。炎症というのは、一般的にみんなが持ってる歯周病とか、痔とかのこと。それを片っ端からつぶしていく。そのために重要なのはオメガバランスを取ることで、オメガ6のバランスが普通は6:1とか、外食だと20:1とかあるのを、オメガ3の脂と1対1に抑えるんです。
いかにして炎症メディエーターのエイコサノイド(プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどの生理活性物質のこと)による炎症を食い止めるかっていうことで、オメガ6と同じ分量だけオメガ3を摂って拮抗させるんですよ。それによって炎症をつぶしていく。



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