「カラダの歪み」を整えるストレッチ。筋肉を伸ばし全身を調整する“ジャックナイフ”
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「カラダの歪み」を整えるストレッチ。筋肉を伸ばし全身を調整する“ジャックナイフ”

2020年07月08日

カラダの歪みを整えて全身のバランス調整を

数ヶ月間履いている靴の底が一部だけ減っていたり、猫背や巻き肩が気になることはありませんか。

このような症状は「カラダの歪み」と大きく関係しています。

また、カラダの歪みは、頭が重い、イライラする、よく眠れない……などの「不定愁訴」の原因の一つでもあるのです。

 

カラダチャンネルでは、千葉県松戸市「常盤平整骨院」院長・市澤佑樹先生に、カラダの歪みを整えるストレッチ方法について教えていただきました。

 

 

市澤先生は、柔道整復師・鍼師・灸師・按摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を取得し、全身のバランス調整を得意としているカラダのプロです。

 

ストレッチで筋肉を伸ばそう

——猫背や巻き肩は、カラダの歪みと関係があるのでしょうか?

 

市澤佑樹先生(以下・敬称略):猫背や巻き肩の原因はさまざまですが、カラダが歪むとそのような症状は現れやすいです。そもそも「カラダの歪み」とは、筋肉が縮み、カラダ(筋肉・骨)の左右前後のバランスが崩れている状態のこと。カラダにとっては異常な状態であり、カラダのどこかに負荷がかかっています。この歪みを放置し続けると、肩凝りや巻き肩などの症状も現れやすくなります。それが頭痛や倦怠感などの「不定愁訴」にも繋がるんですよ。

 

 

——カラダの不調改善のために何かしたいとは思うのですが…。すぐにできることはありますか?

 

市澤:カラダの歪みを整えるストレッチを行うことがおすすめです。長時間のデスクワークで同じ姿勢が続いたり、頻繁に足を組んだりする癖によって、筋肉は必要以上に縮んでしまいます。ストレッチで筋肉を伸ばし、同時に固まっている箇所の動きを良くして、関節の位置を整えましょう。全身のバランスが調整され、カラダの不調解消にも役立ちますよ。

 

「ジャックナイフ」でカラダの側面と後面にかけての筋肉を伸ばす

市澤先生曰く、カラダの歪みを整えるには、筋肉を伸ばすストレッチが大切だということでした。

今回は、手から脚にかけてのカラダの側面と後面にかけての筋肉を伸ばす「ジャックナイフ」を教わりましょう。

 

 
市澤:ジャックナイフは、1日1回、1〜2分で出来る簡単なストレッチです。立ち姿勢のまま上半身を腰から斜め前に倒します。上半身を大きく前に動かすので、机やベッドなど、カラダを支えられるものが近くにあると安心です。また、カラダの斜め前には手を置くための椅子を用意してください。

 


ステップ①:脚を軽く開いて立つ

▲脚は軽く開き、肩の力を抜いて立つ

 

ステップ②:腕を上げ、腰から斜め前に上半身を倒す

▲片方の腕を上げ、腰から斜め前に上半身を倒す。腕を上げている側の脚は伸ばし、反対側の脚の膝は軽く曲げる

 

ステップ③:腕を斜め前の椅子に置く

▲上げていた腕を斜め前の方向に伸ばし、椅子の上に手を置く。これを20秒〜1秒キープする。元の立ち姿勢に戻り、逆側も同じように行う。1日1セット、毎日行うと効果的

 

 

市澤:このジャックナイフを行うと、手から脚にかけてのカラダの側面と後面筋肉を伸ばすことができます。下げている方の腕は力を抜き、心地よい伸びを感じるところでキープしましょう。決して無理はせずに、呼吸を意識してゆったりと行うことがポイントです。

 

 

本来の「歪みのないカラダ」であれば、不快な症状というものは少なく、カラダは楽に感じられるものだそう。

ストレッチでカラダの歪みを整えて、健康的なカラダづくりをしていきましょう。

 

取材協力

 市澤佑樹(いちざわ・ゆうき)

「常盤平整骨院」院長。千葉県松戸市に常盤平整骨院を開業。柔道整復師、鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師の4つの国家資格を取得。地域に密着した治療院として、全身のバランスを調整する治療を行っている。

 

【参考記事】

・不定愁訴 | 看護師の用語辞典 | 看護roo![カンゴルー] 

・ストレッチングの実際 | e-ヘルスネット(厚生労働省)