【ランニング革命】ランナーにとって最適なフォーム「ランニング・ポーズ」を習得するためのトレーニング
2020年07月03日最適なフォームを維持したまま、もっと長い距離を走るために
11カ国で翻訳された『ランニング革命』(カンゼン・刊)。この世界的名著の和訳版が7月2日に出版された。
著者のニコラス・ロマノフとカート・ブランガードによると、エリートランナーであれ、市民ランナーであれ、誰にでも共通の原型となる「ケガなく、疲れない」ランニングフォームがあるという。
また、このランニングフォームを習得すれば、「走りが効率的になる」「スピードがアップする」「最適なフォームを維持したまま、長い距離を走れる」「生涯ランニングを楽しめる」など、ジョギングやマラソンを楽しむランナーたちにとって、さまざまなメリットがある。
この『ランニング革命』の本文より、世界中のランナーから支持される ランニングフォーム、「ポーズ・メソッド」について、2回にわたって抜粋してご紹介しよう。
前回記事はこちら↓
2回目となる今回は、具体的なトレーニング方法について解説したい。
(※以下、『ランニング革命 もっと速く、長く、ずっと怪我なく走るための方法』(カンゼン・刊)より一部抜粋)
まずは「正しいランニング・ポーズ」の構えを知る
ここでは、正確にランニング・ポーズをとるための技術を身につけよう。
正しいランニング・ポーズがとれていれば、支持脚の指球部から股関節、肩関節、頭までを一直線で結ぶことができる。
これでフォールにいつでも移れると感じるはず、というより移りたいと感じるはずだ。
その理由は次のレッスンで説明しよう。ひとまずは信じてもらうしかない。
(↑写真A:ランニング・ポーズ)
1. 弾力姿勢をとる。
2. 右足を股関節の下で引き上げ、右の足首が左の膝と同じ高さになるようにして下半身で数字の「4」をつくる。
3. 左腕を上げてバランスをとる。
4. 支持脚のかかとはまだ地面にわずかにつけたまま、体重を指球部に移す。
5. 支持脚の膝を、つま先のすぐ上に来るように曲げる。
6. 支持脚側の股関節をわずかに曲げて指球部の真上に来るようにする。このとき肩は股関節の真上に来る。
「ランニング・ポーズの姿勢」を習得するためのドリル
このドリルの目的は、足のどこで体重を感じるかの知覚を高め、バランス感覚を養うことによって、ポーズの姿勢を心身にしっかり覚えさせることにある。
いずれ、あまり姿勢を変えなくても短い微妙な体重移動が感知できるようになるはずだ。
<ドリル①:ランニング・ポーズでの体重知覚ドリル>
1. ランニング・ポーズ(写真A)をとる。
2. 指球部の圧迫を感じ、ランニング・ポーズと二本脚で立っているときとの感覚の違いに注意する。アライメントにどこか弱点を感じるか?
3. 支持足の上で圧をかける場所を変える。体重を足指、かかと、かかとと指球部 均等に、足の外側、足の内側……と順にかけていく。体重を移したとき、それぞれどの筋肉が活性化されていると感じるか?
4. 今度は最適位置である指球部に体重を戻す。
5. 支持足を変えて繰り返し、左右の脚で違いを感じるかに注意する。
*ランニング・ポーズでは、支持足の指球部から股関節、肩関節、頭までが一直線で結べる。
<ドリル②:ランニング・ポーズ保持のドリル>
1. ランニング・ポーズ(写真A)をとる。
2. 膝をうしろに引いたり前に上げたりしていないことを確認する。ランニングの正しいポーズ(人物写真、真ん中のポーズ)は上げたほうの足が股関節の下に来る。
3. 指球部の圧迫を感じる。
4. ランニング・ポーズを10~20秒保持する。このとき筋肉よりもバランスを使って指球部に圧をかけつづける。バランスを崩したら、そっと指球部に圧を戻す。
5. 脚を替えて繰り返す。
(※一部抜粋ここまで。続きは本書でお楽しみ下さい)
『ランニング革命 もっと速く、長く、ずっと怪我なく走るための方法』
- 著者:ニコラス・ロマノフ , カート・ブランガート (著), 露久保由美子 (翻訳)
- 発売日: 2020/7/2
- 発行所: (株)カンゼン 価格:2,200円(税込)
アメリカ・イギリス・メキシコ・ロシア・オーストラリア・エクアドル・カナダ 7カ国の代表コーチを歴任した著者が確立。世界中のランナーから支持される最強のランニングフォーム「ポーズ・メソッド」で、タイムが劇的に縮む!
「ポーズ(構え)」「フォール(前傾)」「プル(支持足の引き上げ)」10のレッスンで、<ポーズ・メソッド>に不可欠な3つの技術を習得。
【ポーズメソッド習得で期待される効果】
走りが効率的になる/スピードがアップする/最適なフォームを維持したまま、長い距離を走れる/怪我のリスクが減る/生涯ランニングを楽しめる