【ランニング革命】 世界中のランナーたちからが支持される最強のランニングフォーム「ポーズ・メソッド」とは
2020年06月26日「ケガなく、疲れない」「走りが効率的になる」ーー革命的ランニングフォーム
11カ国で翻訳された『ランニング革命』(カンゼン・刊)。
この世界的名著の和訳版が7月2日に出版される。
著者のニコラス・ロマノフとカート・ブランガードによると、エリートランナーであれ、市民ランナーであれ、誰にでも共通の原型となる「ケガなく、疲れない」ランニングフォームがあるという。
また、このランニングフォームを習得すれば、「走りが効率的になる」「スピードがアップする」「最適なフォームを維持したまま、長い距離を走れる」「生涯ランニングを楽しめる」など、さまざまなメリットがある。
本書内より、世界中のランナーから支持される ランニングフォーム、「ポーズ・メソッド」について、2回にわたって抜粋してご紹介する。
(※以下、『ランニング革命 もっと速く、長く、ずっと怪我なく走るための方法』(カンゼン・刊)より一部抜粋)
ランニングフォームの基本「ポーズ(構え)」「フォール(前傾)」「プル(支持足の引き上げ)」
私は生涯をかけて、ランニングの生体力学の謎を解き明かし、最良の指導法を見つけてみせよう、と探求しようと世界最高峰のランナーの映像を観察することに数えきれない時間を費やした。
分析のため、彼らが走る映像のスライドを一枚一枚見つめた。
そうして次第に気づいたのは、技術の違いではなく、驚くべき共通点だった。
もちろん、スタイルの違いはあったが、一流のランナーは基本的にみな同じことをしていた。
すぐにある考えが浮かんだ。すべての動きには、それを特徴づける姿勢があるはずだ。
調査を続けるうちに、すべてのランナーの走りに3つの共通した要素を見つけた。全員、走りのダイナミックな動きのなかで、私が「ポーズ」と呼ぶようになった重要な段階を経ていた。
これを私はいま「ポーズ(構え)」「フォール(前傾)」「プル(支持足の引き上げ)」と呼んでいる。
驚いたことに平均的なランナーは……というより誰もが、この3つの要素を繰り返しているのだ。
未熟なランナーではわかりにくいが、あまり効率的でないだけで、やはり彼らも一流のランナーと同じことをしていた。
ランナーの潜在能力を最大化する「ランニング・ポーズ」
ランニング・ポーズの概念は、従来の考え方とはかけ離れている。
これまで、最適なランニングには普遍的なパターンはないとされ、ランニングは個性的なもの、よって自分にとってベストと思えるなら、それがかかと着地だろうとなかろうと、みんなその走り方をすればいいと考えられてきた。
だが私は、ランニングには万人に共通の生体力学構造があると考えている。
ランニング・ポーズとは、ランニングの不変の3要素、走るときに人間の体が必ず経る基本要素のひとつだ。
3つの要素とは、ランニングの「ポーズ」「フォール」「プル」のことを言う。優れたランナーは効率的に、並のランナーはそこまでとはいかないが、走るときには誰もがこれを行う。
次に示す3つの連続画像は、異なる3段階のスピード(高速、中速、低速)で走るエリートランナーや市民ランナーがみな「あるポーズ」を経ることをフレームごとに示している。
各ポーズのフレームは濃く強調されている。
ランナーのスピードや経験にかかわらず、同じ「ポーズの段階」を通っているのがわかるだろう。
ランニング・ポーズは、全体重に加え、走るスピードによって負荷が増大した状態で地面と接触する瞬間の姿勢だ。
これは片脚に乗っていること以外は弾力姿勢と同じで、ボールでいえばテーブルの端や山のてっぺんにあるような、加速に向けた体の最大位置エネルギーに相当する。
その潜在能力を最大化したければ、この姿勢での安定性とアライメントが不可欠となる。
(※一部抜粋ここまで)
【新刊紹介】
『ランニング革命 もっと速く、長く、ずっと怪我なく走るための方法』
- 著者:ニコラス・ロマノフ , カート・ブランガート (著), 露久保由美子 (翻訳)
- 発売日: 2020/7/2
- 発行所: (株)カンゼン 価格:2,200円(税込)
アメリカ・イギリス・メキシコ・ロシア・オーストラリア・エクアドル・カナダ 7カ国の代表コーチを歴任した著者が確立。世界中のランナーから支持される最強のランニングフォーム「ポーズ・メソッド」で、タイムが劇的に縮む!
「ポーズ(構え)」「フォール(前傾)」「プル(支持足の引き上げ)」10のレッスンで、<ポーズ・メソッド>に不可欠な3つの技術を習得。
【ポーズメソッド習得で期待される効果】
走りが効率的になる/スピードがアップする/最適なフォームを維持したまま、長い距離を走れる/怪我のリスクが減る/生涯ランニングを楽しめる