脂肪燃焼&新陳代謝アップに効果があるハーブ&スパイス13種類を解説!【ダイエッター必読】
2020年10月28日美ボディを手にいれるためには、トレーニングと合わせて、正しい食生活が不可欠だ。
かといって、ストイックなカロリー計算などはなかなか負担が大きい。
日頃の食生活で効率よくコントロールするのがベストだが、そんな時の強い味方が、「スパイス」だ。
そもそも薬としても用いられていたハーブやスパイス
ハーブやスパイスは、古来は薬としても使われていた。
たとえばとうがらしには、カロリー燃焼を促進したり、新陳代謝を活発にして、インシュリンの過剰分泌を抑えて脂肪の蓄積を防ぐ働きがあることが、学術誌『Nutrition Today』でも発表されている。
先日、フランスの健康情報系サイト『Medisite』でも、研究者たちの実験をもとにした、脂肪燃焼効果があるハーブ&スパイスが紹介された。
実験では、喫煙しない40から65歳までの男性で、BMI値が25~35、腹回りが94cm以上という、いわゆる「メタボ体型」の被験者に、炭水化物や飽和脂肪がたっぷり含まれた食事をとってもらい、13種のハーブとスパイスをミックスしたものを食事と一緒に2グラム、6グラム、そしてまったくとらない、という3つの方法を試し、食事の前後に血液検査をした。
その結果、ハーブ&スパイスミックスをまったくとらなかった食事のあとは、とりわけ肥満度が高い人ほど炎症作用が多く認められたという。
6グラム摂ったときは、2グラム、あるいはまったくとらなかったときと比べて炎症作用を抑制する顕著な現象がみられ、さらに血管を柔らかくする反応もあったという。
心臓病に直結する動脈硬化を予防する働きもあるということだ。
近年よく聞くようになった「炎症」だが、食事だけでなく喫煙などの生活習慣も原因になっていて、慢性的な炎症は、がんや動脈硬化、関節痛、循環器系の疾患、肌荒れや筋力低下、アルツハイマーなど、さまざまな病につながる可能性があることがわかっている。
それではここから、抗炎症作用にも優れた13種のハーブ、スパイスをご紹介していこう。
脂肪燃焼、糖尿病を予防する働きもある「バジル」
4000年以上も前から人々の生活に取り入れられていて、古代エジプトでは亡骸をミイラにするときの防腐剤にも使われていたとか。
抗炎症作用のほか、脂肪燃焼、糖尿病を予防する働きもあるそう。
効果を得るには、あまり加熱しすぎないことがポイント。
抗炎症作用のある「ローリエ」
カレーなどの煮込み料理に入れるとぐっと風味が増すローリエの葉も、炎症を抑える抗炎症作用が高い。
ローリエには、とりわけ脂っこい食事のあとで引き起こされる炎症を抑える効果がある。
消化を促進する働きや減量にも効果がある「黒胡椒」
抗炎症作用のほか、消化を促進する働きや減量にも効果がある。
黒胡椒に多く含まれるピペリンは毛細血管を拡張させ、血流が良くなることで基礎代謝アップが見込めるほか、血行促進作用が脂肪細胞に直接作用して脂肪を燃焼されやすくする。
ステーキを食べるときには黒胡椒をぜひお供に。
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美肌効果&血糖値を下げる働きのある「シナモン」
美肌効果でも知られるシナモンには、食事によって上昇した血液中の血糖値を下げる効用がある。
飽和脂肪を多く含んだ食事をとった後に生じる炎症を抑える働きもあるとのこと。
コレステロール値を下げるなど肥満の人に効果的な「コリアンダー」
苦手な人も多いコリアンダーだが、こちらも抗炎症作用があり、研究者によれば、コレステロール値を下げたり、高血圧をコントローする働きもあるそう。とくに肥満度が高い人に効果が高いのだとか。
代謝を活発にするクミン
代謝を活発にすることで、カロリーを素早く燃焼する働きがあるクミン。
また、食欲を抑制する働きもあり、食べ過ぎ防止が期待できる
脂肪を燃やしてエネルギー代謝を活発にしてくれる「しょうが」
食べると体がポカポカする、これからの時季の強い味方。
しょうがに含まれる成分ジンゲロールには脂肪が細胞分化するのを促進する働きがあり、脂肪をためにくくする。
また、脂肪を燃やすことでエネルギー代謝を活発にしてくれる。抗炎症作用もあり。
優れた利尿作用がある「オレガノ」
優れた利尿作用があり、ほんの少量を摂取しただけでも体内の余分な水分を排出し、むくみにくい状態にしてくれる働きがあるそう。
慢性的なむくみは体重増加の原因にもなるから、防ぐことで体重コントロールに役立つ。
オレガノにも抗炎症作用がある。
炎症を抑えてくれる働きがある「パセリ」
食事にパセリを加えると、脂肪分の多い食事をとった後におこりがちな炎症を抑えてくれる働きがある。
飾りに使うだけではもったいない。刻んで振りかけて存分に効果を取り入れよう。
脂肪燃焼効果がある「赤ピーマン(赤とうがらしも)」
とうがらしに含まれるカプサイシンに脂肪燃焼効果があることはおなじみだが、同じトウガラシ族のピーマンにも、とうがらしより量は少ないがカプサイシンが含まれていて、効用が見込めるとのこと。
胃腸が弱い人や辛いものが苦手な人には朗報だ。
優れた消化・デトックス効果がある「ローズマリー」
優れた消化・デトックス効果があり、痩身にも効き目がある。
血液中の糖分量を調整する働きや、食欲を抑える効果もあって、血行を良くして美肌効果もあるというから、女子にはうれしい味方だ。
ラムなどのお肉料理の風味付けに使うのもいいけれど、痩身効果を狙うなら煎じてハーブティーで飲むのが良いとのこと。
小腹が空いたときにローズマリーティーで一服すれば、おやつに手を伸ばす誘惑をブロックできるかも。
体内にストックされた脂肪を排出する効果がある「タイム」
フランスでは「おばあちゃんの知恵」として昔から語り継がれている、いわば鉄板のダイエット食品。
利尿作用があるほか、体内の臓器にストックされた脂肪を排出する効果がある。
消化を促進し、食べたあとにお腹がぽっこりするタイプの人には、とくに効果テキメンだとか。
脂肪分解作用がある「ターメリック」
近年、健康食品としてもっとも注目されているターメリック。
脂肪分解作用があり、脂肪組織が形成されるのをブロックする働きがある。
黒胡椒を一緒にとるとターメリックが血液中に入りやすくなり、いっそう脂肪燃焼に効果があるのだとか。
そしてこちらも抗炎症作用があるので、オーバーウェイトが気になる人は積極的にとるといいそう。
ただしスパイスとして使う分に含まれる有効成分は微量なので、錠剤などでとるのがより効果的。
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研究者が言うには、食事のときに卓上塩をお皿にパラっとやる代わりにドライハーブやスパイスで置き換えたり、栄養が偏りがちなテイクアウトや加工食品を食べるときにバジルの葉をプラスしてみる、という感じに日常の食生活の中で少し工夫することで、自然な形で効果を取り入れやすくなるそうだ。
そのひと手間が、体の中で知らないうちに作用してくれるとしたら、それこそ「魔法のスパイス」だ。
【参考記事】
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