【代謝アップ】ダイエット民の味方「脂肪燃焼スープ」の作り方【野菜たっぷり】
2020年06月08日栄養満点! 「脂肪燃焼スープ」を知っていますか
みなさんこんにちは。パーソナル栄養士・いっしーです。
とにかくたくさん野菜を摂取できる「脂肪燃焼スープ」をご存知でしょうか。
もともとはアメリカで肥満の方を対象にした強制減量プログラムで使われていたものでしたが、ダイエット中の人々の間で話題になり、かたちを変えて使われているようです。
野菜をたっぷり食べることで脳に満腹感を与えられ、また野菜だけのレシピなので低カロリー。もちろん食物繊維をたくさん摂取できるため、お腹のなかから余計なものを排出させる効果があります。
そこで今回はパーソナル栄養士いっしーこと石川が、ダイエット民の新しい救世主になるかもしれない話題の「脂肪燃焼スープ」の作り方を紹介していきます。
まずは脂肪燃焼スープの作り方から
脂肪燃焼スープは6種類の野菜を使って作ることができます。
その野菜とは、「キャベツ・トマト・セロリ・にんじん・ピーマン・玉ねぎ」の6種類です。
もともとキャベツスープダイエットとも呼ばれていたようで、このスープにはキャベツは欠かせないものとなっています。
また、出汁として野菜の他にこんぶとかつお節と鶏ガラスープの素、味付けに塩こしょうと生姜を使います。
脂肪燃焼スープの材料
準備するものは先ほどの6種類(キャベツ・トマト・セロリ・にんじん・ピーマン・玉ねぎの)の野菜にプラス調味料です。
下記の材料で約7杯分の脂肪燃焼スープが作れます。
一度に大量に作っておいて、少しづつ食べていくのがラクでオススメです。
さて、こちらが脂肪燃焼スープに必要なものです。
- キャベツ 1/2玉
- トマト(大) 3個(※400gのホールトマト缶詰でも可)
- セロリ(太いもの) 1本
- にんじん 1本
- ピーマン 1個
- 玉ねぎ(大) 3個
- こんぶ 5g
- かつお節 10g
- 鶏ガラスープの素 小さじ2杯
- 生姜 1かけ
- 粗塩 少々
- こしょう 少々
- 水 2~3L
また、6L以上の大きな鍋を使用するといいでしょう。
ひとり暮らしの方で大きな鍋がない場合は、半量でつくるのもいいかもしれません。
まずはスーパーで買い出し
脂肪燃焼スープのいいところは、すべてスーパーで手に入る食材ばかりなので特別な食材を揃える必要がないという点。
そのため、思い立ったらすぐ始められます。
ちょうどこの時期は春の野菜が多く出回っていたので春キャベツや新玉ねぎも出ており、あえてこうしたものを選んでみました。
春キャベツや新玉ねぎは柔らかく甘みが強いため、脂肪燃焼スープも甘さの強いスープになって美味しくなります。
生のトマトは少し高いので、缶詰のトマト缶で代用すればちょっぴり費用も抑えられますよ。
味付けがシンプルなため、お塩は少しいいものを使うとスープも美味しく仕上がります。
普段よりも100〜200円くらい良いものを買ってみてもいいかもしれませんね。
脂肪燃焼スープの作り方
食材が揃ったところで調理に取り掛かりましょう。
この脂肪燃焼スープの良いところは作り方がいたってシンプルなところです。ダイエットしたいけど、そもそも料理が苦手……という方は多いはず。
でも、脂肪燃焼スープは切って煮るだけのかんたんな(雑な?)料理なので、本当に誰でも作ることが出来ると思います。
では、さっそく作っていきましょう。
1)食材を好みの大きさに切る
まずは野菜をカットしていきます。カットの仕方は自由です。適当に乱切りにしてしまうのが簡単でいいと思います。
ポイントは、野菜を切る際に大きめにカットすること。
大きめにカットすることで、食材がゴロゴロとした食べ応えのあるスープになり、また噛む回数が自然と増えるので脂肪燃焼スープの効果を高めてくれます。
2)カットした野菜とかつお節とこんぶを鍋に入れ、火にかける
カットした食材をすべて鍋に入れて、ひたひたになるまで水を加えたら火にかけましょう。
火の通りづらいにんじんを先に切って、火にかけながら次の野菜を切って、随時鍋に入れるというやり方でやると時間の短縮になります。
とにかく細かいことは気にせず、切ったらどんどん鍋に入れてしまいましょう。
かつお節とこんぶは通常出汁をとったら取り除きますが、食べられるものなのでそのまま鍋に入れておいてオーケーです。
3)沸騰してきたら火を弱めて煮る
沸騰したら日を弱めて煮込みましょう。水分がなくなってきたら都度お水を加えてください。
あくまでスープなので水分を飛ばしすぎて煮物にならないようにしましょうね。
にんじんとトマトが入っているので、こんな感じでアクが出てきます。
このアクも、気にならないようであれば取り除かなくてもオーケーです。気になる人は取り除きましょう。
4)野菜に火が通ったら火を止め、すりおろした生姜と鶏ガラスープと塩とこしょうを加えて味を整える
しっかりと塩味が付いていたほうが美味しいので、塩は少し多めに入れましょう。好みの味付けになるまで塩とこしょうを加えてください。
もちろん塩分を控えたい人はここで入れすぎないように注意。
また、塩辛くなりすぎしまうとアレンジができなくなってしまうので気をつけてください。
粗熱を取ることで長持ちさせよう
これで大量のスープが出来上がりました。
完成したスープは粗熱が取れたら清潔な密封容器にうつして冷蔵庫で保管しましょう。しっかりと粗熱を取ることで保存できる期間が長くなります。
また冷凍保存も可能ですのでジッパー付き保存パックなどに詰めて保存してもいいでしょう。
冷蔵保管の場合は1週間程度日持ちしますが、夏場などは痛むのも早いので変な臭いや酸っぱくなっていたら絶対に食べないように!
脂肪燃焼スープを食べるタイミング
脂肪燃焼スープは夕食の一番初めに食べることで効果を発揮すると言われています。
海外の研究(※)によると、食事の15分前に低カロリーの野菜スープを飲んだ人の合計カロリー摂取量が、スープを飲まなかった人に比べて20パーセント少ないという研究結果があります。
(※)NCBI:Soup preloads in a variety of forms reduce meal energy intake
普段ついつい食べすぎてしまう夕食も、脂肪燃焼スープでお腹をいっぱいにしておくことで食事量そのものを制限し、減量することが可能になる……ということですね。
さらに脂肪燃焼スープはキャベツやセロリなど食物繊維の量が豊富な野菜を使うことで、お腹に溜まっている不要物を胃腸から一気に押し出してくれます。
キャベツにはビタミンUと呼ばれる栄養素が豊富に含まれ、この栄養素は粘膜を丈夫にする働きもしてくれます。
ビタミンUは別名キャベジンという栄養素で、こちらのほうが聞き慣れているかもしれませんね。
また、セロリや玉ねぎなどは特有の香り成分が含まれている野菜です。この香りが肝機能を高めてデトックス効果を高めてくれたり、ストレスの緩和や緊張や不安感・イライラを抑えたりする働き、自律神経の正常化などを行ってくれます。
トマトやにんじんやピーマンには抗酸化作用の高いビタミンA・E・Cが豊富に含まれています。
トマトにはリコピン、にんじんにはβカロテン、ピーマンには熱に強いビタミンC。
これらの栄養素が日ごろ酸化ストレスにさらされている身体を整え、アンチエイジングや血液サラサラ効果が期待できます。
こうした野菜の栄養素を複合的に摂取することで腸内環境の改善、血流の滞りを改善、活性酸素の除去などを身体の中で起こし、身体全体の代謝をアップさせます。それが結果的に脂肪燃焼にまで効果を発揮するわけです。
毎日食べて飽きたら調味料を加えてアレンジしよう
脂肪燃焼スープだけでも野菜たっぷりで美味しいのですが、さすがに毎晩食べていると飽きてくると思います。
そこで調味料を少し加えて、再度火にかければアレンジレシピができます。
このアレンジのために、最初のスープの段階では塩分を少なめにしておくことがいいでしょう。
・味噌を加えて味噌汁風に
毎日食べても飽きないスープといえば味噌汁ですね。トマトと味噌が意外とマッチするのでとても美味しくなります。
味噌は日本人にとってのスーパーフード。しかも発酵食品でもあるので腸内環境改善がさらに促進されるでしょう。
・ナンプラーを加えてエスニック風に
なにかと冷蔵庫に余らせえがちな調味料、ナンプラー。でも、タイ料理やベトナム料理には欠かせない食材ですよね。
保存していた脂肪燃焼スープにナンプラーを加えることで一気にエスニック風に様変わりします。
暑い夏の時期はエスニック風にアレンジすることで少し食べやすくなりますよ。
・カレー粉を加えてスープカレー風に
カレー粉を加えることでまた違った味が楽しめます。
暑い日など食欲がでない時は、カレーのようなスパイシーな香りの強い食べものを選ぶと食欲増進にもなりますし、さらにスパイスには脂肪を燃焼させる効果があります。
・豆乳を加えて腹持ちもアップ
豆乳を加えるとタンパク質の摂取にもつながり、腹持ちもアップします。
また大豆に含まれるイソフラボンは脂肪燃焼に効果があると言われているので、このスープとの相性はバッチリです。
こんな感じで、ひとつの味に飽きやすい人はいろいろなアレンジを楽しんでみて欲しいですね。
ツワモノ用に「1週間プログラム」もある
この脂肪燃焼スープを活用した1週間の減量プログラムなども存在するようで、実際に脂肪燃焼スープで減量に成功された方もいらっしゃるようです。
この1週間プログラムは冒頭に紹介したアメリカの強制減量プログラムをもとにして考えられているため、脂肪燃焼スープ以外にも食べるものが決まっており、やや厳しい内容となっていますが、どうしても短期間で痩せたいと思っている人は挑戦してみてもいいかもしれませんね。
ただし持病を抱えている方や血糖値のコントロールを薬を使って行っている方、低体温や身体の不調を抱えている方などは主治医や担当の栄養士に必ず相談してから行うようにしましょう。
(2020年6月8日更新)