ダイエットしているのにチーズを食べても大丈夫!? 栄養士がダイエット中のチーズ摂取をおすすめする5つの理由
2021年01月07日ダイエット中にチーズを食べても大丈夫!?
取材現場でよく顔を合わせる、知人の英仏ハーフの記者。
貫禄とともにお腹まわりも立派になってきたな〜とひそかに思っていたのだが、先日、久々に会ったら、別人のようにスッキリ痩せているではないか!
「どうしたの?ダイエットした?」
と尋ねると、
「ジョギングもしたけれど、一番は、大好きだったチーズをきっぱりやめたこと」
だと言う。
チーズを食べるのをやめたらこれだけ痩せるなんて、脂肪分たっぷりなチーズはやはりダイエットの敵だったか……と実感させられたが、先日、この知人の言っていたことと真逆の内容の記事を発見した。
フランスの健康情報サイト『Medisite』に掲載されていた「栄養士が推奨。ダイエット中でもチーズは食べて大丈夫!」なるタイトルの記事がそれである。
【参考記事】
・5 bonnes raisons de manger du fromage même pendant un régime
ヨーロッパで一人あたりのチーズの平均消費量は年間14.2kgだが、フランスでは26.4kgと、倍近く消費されている(2017年の調査結果より)。
チーズの種類も、カマンベールなどのソフトチーズからコンテといったハードタイプまで、約1000種類もあるほどのチーズ大国だ。
【参考記事】
・ Beurre, lait et fromage : consommation des Français 2017 | Statista
最近は健康志向で食べることを敬遠している人も増えているとはいえ、ディナーの後にチーズを食べるのを習慣にしているフランス人はまだまだ多い。
寒くなるこれからの季節は、熱々とろ〜りなチーズものがますます恋しくなるだけに、ダイエット中でも大丈夫!? というのはかなり耳寄りな情報ではないだろうか。
「脂肪分の摂取=ダイエットの敵」とは限らない!?
栄養士のヴァレリー・メリー=モンドゥビユ氏によると、
「カロリー制限をするような古典的なダイエット法でも、1日30g程度ならチーズを摂取することはむしろおすすめです。またそれ以外のダイエット法を行っているなら、チーズを摂ることに制限を感じる必要はないでしょう」
とのこと。
ここで言う「それ以外のダイエット法」というのは炭水化物を減らして脂質を多くとる糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットなどだ。
メリー=モンドゥビユ氏は、「そもそも、脂肪分の摂取がダイエットの敵である、ということ自体が間違った考え方」だと説いている。
1990年代にアメリカで行われた実験では、被験者に4種類のダイエット法を1年間試してもらったところ、もっとも脂質を摂取していたグループは、脂質を制限していたグループに比べ、一切、体重増加がみられなかったという結果も出ているという。
ということで、さっそく、栄養士による、ダイエット中でもチーズがおすすめできる5つの理由をみていこう。
【今だけモニター特別価格】ハナビューティークリニックの30日間小顔ダイエットプログラム
ダイエット中でもチーズがOKな理由①:チーズには糖質がそれほど含まれていない
チーズにはそれほど多くの糖質が含まれていない。
チーズの種類にもよるが、チーズは糖質が低い食品と分類されている。
よって、過剰に摂取した糖質が、脂肪として脂肪組織に蓄積されるという作用はチーズの摂取のみによっては起こらない。
乳に含まれているラクトース(乳糖)は、チーズの製造過程である発酵の段階で破壊されてしまうとのこと。
ただしフロマージュ・ブランのような、発酵していないタイプのチーズには、ラクトースが生きている。
野菜とフルーツが毎月届くスムージーのサブスク!【スムーズスムージー】
ダイエット中でもチーズがOKな理由②:チーズのカロリーはそれほど高くない
チーズのカロリーは、柔らかいものほど少なくなる。
摂取カロリーを気にするなら、フレッシュな山羊のチーズ(24kcal/30g)、カッテージチーズ(69kcal/30g)、フェタチーズ(75kcal/30g)、モッツァレラチーズ(84kcal/30g)などがおすすめ。
カッテージチーズなどのソフトチーズは、パンやクラッカーなどと一緒に食べたくなるが、そちらで炭水化物を摂りすぎないよう、血糖値を上げにくい全粒粉など、精製されていない粉を使ったものを選ぶと良さそうだ。
ちなみに「脂肪分オフ」と銘打っているものは、脂肪分を減らした分を水や糖質など他の物質で補っているため、むしろ要注意だと言う。
手作りチーズ、のような素朴なものが一番体にやさしい。
ほんのチョットの運動も、もうムダにしない!! メラスイッチとは
ダイエット中でもチーズがOKな理由③:ダイエット中のストレスを解消し、ドカ食い防止にもなる
ダイエットのストレスがたまると、あるときプチっと心の糸が切れることがある。
そういうときについ手を伸ばしてしまうのは、決まってポテチやスイーツなど、もっとも避けるべきものだ。
その点、チーズだったら満足感も得られる。
メリー=モンドゥビユ氏によれば、朝食かランチかディナーかなど、チーズを食べるタイミングについてはとくに気にする必要はないそう。
ディナー後でも、軽めの夕食のときであれば問題にないとのこと。
こってりした料理のときにチーズをとると、消化するのに肝臓に負担をかけてしまうので、食事中にとるなら、サラダの具材に使うといった方法がおすすめだ。
ダイエット中でもチーズがOKな理由④:チーズにはプロテインが含まれている
筋トレ民の大好物、プロテイン。
よく体重x1gが1日の目安、というけれど、ゆで卵1個で7g程度と、なかなか目標値の達成は難しかったりする。
チーズに含まれるアミノ酸は体内に吸収されやすく、鶏卵にも匹敵する。
栄養士のアドバイスとしては、一種類に固執せず、ヤギチーズ、乳牛のチーズ、ひつじのチーズなど、いろいろな種類を摂取するのがおすすめだそう。
その理由は、それぞれの乳に違ったプロテインが含まれているためだ。
ダイエット中でもチーズがOKな理由⑤:チーズにはビタミンやミネラルも豊富
とくに多いのはビタミンB12やB2、カルシウムだ。
カルシウムに関しては、パルメザンのようなハードチーズのほうが豊富に含まれている。
「イライラするときはカルシウム不足」というのも良く聞くから、チーズでカルシウムを補うことで、ダイエット中のフラストレーション解消にも役立つかも。
小腹がすいた時にチーズを摂ろう
ダイエットでカロリーを制限しているときに意識すべきは、摂取していい限られたカロリーを、いかに体に良い、良質な栄養分にあてるか、ということだと思う。
たとえば、同じ100キロカロリー分を摂取するなら、清涼飲料水を飲むよりもチーズをかじったほうが健康にはずっと良い。
小腹がすいたときや晩酌のお供には、スナック系よりも、「栄養素が補えるチーズ」。
そんなアイデアを取り入れてみては?
一人じゃないから続けられる。次世代型オンラインパーソナルジム【CLOUD GYM】