出血、いぼ、かゆみ…人に相談しづらい肛門のトラブル｜６つの症状からおしりの悩みを解決
2023年05月26日
直腸が体の外に出てしまう「直腸脱」
直腸脱は直腸が肛門から外に出てしまう病気です。
直腸の一部が直腸の中に引き込まれて重なり、引き込まれた部分が肛門から脱出してしまうことで起こります。
高齢者に多い病気で、高齢化社会の進行により増加傾向にあります。
特に60～70代の女性に多く、妊娠、出産による骨盤底筋群と支持組織へ蓄積したダメージに加齢による衰えが加わり直腸脱を引き起こすと考えられています。
症状は３段階に分けられ、初期は直腸が重なっていますが肛門から出ていない「不顕性直腸脱」、悪化すると「不完全直腸脱」となり粘膜のみが脱出します。さらに悪化した「完全直腸脱」は完全に直腸が肛門から出た状態を指します。
うんちが小分けになって出てきたり、下着に汚れが付いたり、下腹部に違和感を覚えるなどは直腸脱の可能性があり、便失禁や排便障害につながることもあります。症状が気になるときは恥ずかしがらず専門医を受診するようにしましょう。
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