飲むだけなんてもったいない! 「コーヒーかす」を使った天然コスメの美容効果がすごかった
2020年11月11日天然素材を用いて手作りする「スローコスメ」ブームがじわじわきているフランス。
10月1日の国際コーヒーデーを記念して、健康雑誌『TOP SANTÉ』では、コーヒーを淹れたあとの“かす”を使ったお手軽な手作りコスメが紹介されていた。
そもそもコーヒーに含まれるカフェインは、美容液や化粧品の成分としてはおなじみだ。
カフェインには皮膚の細胞を活性化させて、肌を引き締める効果がある。
脂肪分解を促進してセルライトを除去する働きもあるから、たとえばマッサージ用ジェルなどに含まれている。
オーガニックコスメで有名な『Origins』の開発責任者、生物学者のリズ・スター氏も記事の中で、
「カフェインは小細胞の働きを向上させることで、皮膚細胞のエネルギーを高める働きがある」と語っている。
皮膚の表面に残された死んだ細胞を取り除いてくれるので、肌の透明感や輝きがアップする効果もあるそうだ。
また、水分の排出を促すため、むくみ解消にも効き目があり、パックとして使えば、朝起きたときのはれぼったい目もとを改善したり、目の下のクマを薄くする働きもしてくれる。
焙煎前のグリーンコーヒーよりは含有量は落ちるものの、抗酸化作用に優れたクロロゲン酸も含まれている。
お肌を活性化させ、老廃物を流す働きがあるということは、天然のスクラブ剤にはもってこいというわけだ。
ということで、さっそく全身に使える7種の利用法をご紹介しよう。
目の下のクマを撃退!アイマスク
コーヒーかすとフロマージュブラン、またはヨーグルトを小さじ1ずつ混ぜたものにレモン汁を少したらしてよく混ぜ、冷蔵庫で休ませる。
いい感じに冷えてまとまったら、目の周りをパックする。
10分ほど置いてから、コットンでやさしくふきとる。
お疲れ顔をなんとかしたいときの、スペシャルケア用フェイスマスク
卵の白身を泡立てたものにコーヒーかすとはちみつを大さじ1杯ずつ混ぜ合わせる。
顔と、ついでに首もパック。
10分ほど置いてから洗い流す。
ひじ、ひざ、かかとなど気になる角質をオフ
コーヒーかすとアボカドオイル、液体石鹸を大さじ1ずつ混ぜ合わせたもので、角質が気になる部分や肌がこわばっているところをやさしくマッサージ。
やわらかなお肌がよみがえる。
目指せすべすべ肌 ボディスクラブ
コーヒーかす、はちみつ、オリーブオイルを大さじ1ずつ混ぜ合わせる。
下から上へ流すような動きでマッサージするのが効果的。
週に1、2回の使用がおすすめ。
また、ボディスクラブのオリーブオイルをアーモンドオイルにかえると、フェイススクラブにもなる。
顔全体にやさしくのばして、10分ほど置いてからよく洗い流す。
髪に天使の輪! ヘアケアにも
シャンプー後の濡れた髪にコーヒーかすをまぶしてもみこみ、洗い流す。
自然な髪色がいっそう輝き、自然なつやが出る。
ただし、ダークな髪色の方向けなので要注意。
手についた匂いを撃退
生のにんにくや玉ねぎを切ったあとなど、手指の匂いが気になるときは、コーヒーかすをつまんでもみこんで洗い流すと、匂いスッキリ!
大さじ、小さじ、は目安で、それぞれの材料の割合が同じなら、量は好みに応じて調整可能だ。
ホームメイドコスメの材料として優秀すぎるコーヒーかす
ちなみに、それぞれのご家庭にもよるが、さらさらの粉末状のコーヒーかすは、パックを洗い流すときなどに排水口にそのまま流しても問題ない。
バターなど油っぽい食品を大量に扱うパティスリーでは、排水管に油が付着するのを防ぐためにあえてコーヒーかすを排水口に流していると聞いたことがある。
肥料や消臭剤として使えるとは聞いていたけれど、コーヒーかすはホームメイドコスメの材料としても実に優秀だった。
これからは、美味しく飲んだあと、ダブルで楽しめそうだ。
【参考記事】
・Le marc de café, votre allié beauté 100 % écolo – Top Santé