【超最強の疲労回復法】疲労した部位だけを狙い撃ちできる「動作法的な疲労回復法」とは
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【超最強の疲労回復法】疲労した部位だけを狙い撃ちできる「動作法的な疲労回復法」とは

2020年06月09日

どこのどんな疲労を回復させるのか? 疲労した部位だけを狙い撃ちできる

こんにちは。運動科学者・高度能力学者の高岡英夫です。

このたび、このようなテーマの新刊を上梓いたしました。

 

高岡式 超最強の疲労回復法』(高岡英夫 ・著/カンゼン・刊)

 

本書のテーマは「超最強高能力疲労回復法」です。つまり、疲れた体をどうやって、そしてどこまで回復させるかがポイントになってきます。

前回の記事では、そもそも疲労とは何か、疲労とパフォーマンスの関係についてお話いたしました。

 

 

今回、私から読者の皆さんへの二つ目の質問は、「どこのどんな疲労を回復させるのか」です。

例えば、疲労回復のためにビタミン系の錠剤を飲んだとしましょう。この場合、飲んだビタミンは全身に回って、全身のさまざまなところに効きます。

また健康にいいとされるオメガ3脂肪酸も、直接疲労回復に役立つわけではありませんが、摂取することにより、疲労を起こしにくくして、疲労が生じた場合に、より穏和に解消していくベースを作るのに役立ちます。

身体というのは、五体=頭・首・胸・手・足だけではなく、さまざまな組織、部位、パーツでできています。そのため、いろいろなところに、いろいろな疲労が生まれてくるわけです。

 

栄養ドリンクやエナジードリンクの大半は、疲労回復の効果はありません。さらに、ビタミンなどの錠剤や疲労回復に効くといわれるサプリなどは、特定の部位の疲労に効くというより、腸から吸収されて、おおむね全身的に効果があると考えられます。

一方、運動科学者が勧めるメソッドは、「疲労した部位を狙い撃ちできる」という特徴があります。

 

これらの疲労回復メソッドは、広い意味では体操の一種ではありますが、先述のとおり、疲れ切って帰宅し、動く気力もなく、カバンをズルッと落として、崩れるように倒れて、「ああ~疲れた~。もう動きたくない」という人までを対象にしているので、そうした人は普通の体操はできません。

でも、どんなに疲れ切っていても、寝転がりながら片脚の膝を曲げて、もう片脚のふくらはぎをそこにのせるくらいのことならできるはずです。

 

今回の著書で紹介する「身体を使った疲労回復法」の特徴は、全身の各部分を見事に狙い撃ちできるところにあります。

これはとても大きなメリットです。

それだけに、どこのどんな疲労を回復させるのかが、非常に重要になってきます。

では身体を使った動作法的なメソッドというのは、全身のどのくらいの部分に対してアプローチすることができるのか。

 

それは、全身のほぼすべてです。

 

整形外科的に見た身体、筋肉と骨格、足やふくらはぎ、膝、太腿、腰、背中、肩まわり、首などを、全部狙い撃ちすることが可能なのです。

 

身体を使った動作法的な疲労回復法で、腰痛にアプローチする

例えば腰。

 

国民の約8割が一生に一度以上腰痛を経験するといわれます。

 

その腰痛の一歩手前が「腰の疲労」ですから、腰が疲労しない人は皆無といってもいいでしょう。

人類は重力に逆らって、直立二足歩行をしながら生活しているわけですから、腰が疲れるのは力学的に当たり前です。

しかも立ちっぱなしやデスクワークでじっとしていれば、代謝が落ちて、疲労物質は溜まる一方。

それが溜まれば疲労感となり、それがもっと重なれば腰痛を起こし、さらに悪化すればぎっくり腰になったり、椎間板ヘルニアのような重い腰痛になったりするわけです。

これらはまさに整形外科的に見た身体です。

 

 

こうした疲労を狙い撃ちすることは、身体を使った動作法的な疲労回復法の得意とするところで、全身のどこの部位でもほぼ全部可能です。

肩の疲労、首の疲労、腰の疲労、もっと細かくいえば、頭と首のちょうど境目、頸椎の1番2番である環椎と軸椎のあたりが疲れる……といった深奥のケースにも、的確に狙い撃ちできます。

「なるほど。薬やサプリは全身に効いて、身体を使った体操法的な疲労回復法は、部分的な狙い撃ちが得意なんだ。ということは、身体を使った動作法的な疲労回復法は、全身には効きにくいのでは?」

と思うかもしれませんが、本書で紹介する身体を使った動作法的な疲労回復法は、全身にもすごく効果があるのです。

 

 

(続く)

 

高岡式 超最強の疲労回復法

高岡式 超最強の疲労回復法

  • 作者:高岡 英夫
  • 発売日: 2020/6/9
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)