異端か?新常識か?ダイエットの常識を覆す「断糖高脂質食ダイエット」金森重樹氏に話を聞いてきた
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異端か?新常識か?ダイエットの常識を覆す「断糖高脂質食ダイエット」金森重樹氏に話を聞いてきた

2020年08月21日

 

「脂肪を食べたら脂肪がつくっていう前提が間違っている」

 

――なるほど。「断糖高脂質食」の特徴といえば、糖を断つとともに、牛脂やMCTオイルなど高脂質の食材を大量に摂取することですが、そのあたりをもう少し詳しくお聞かせいただけたら。

 

金森:糖質依存から脂質依存に移行させる。つまり、「毒をもって毒を制す」ならぬ「脂肪をもって脂肪を制す」という考え方です。高脂質食で、血中インスリン濃度が下がると、脂肪組織のホルモン感受性リパーゼの抑制が解除され、脂肪組織のトリアシルグリセロールから遊離した脂肪酸が燃えるために痩せるという仕組み。
もうひとつ言うと、断糖高脂質食では、食事は1.5食。しっかりタンパク質を摂るのは1日1回で、タンパク質を摂ったら、次のタンパク質まで24時間は開けること。それ以外の時間は脂を切らさないよう脂と飲料でつないで過ごします。

 

――脂と飲料というのは、具体的にどんなものを摂取すればいいんでしょうか。

 

金森:生クリーム入りの紅茶や牛脂などを勧めています。そうやって脂を切らさないようにすると、空腹感はほとんど感じません。食事は3回に分けて摂るよりも、1回にまとめてドカ食いした方がインスリンがダラダラ出続けません。食事と食事の間が空けば空くほど脂肪は消費されていき、痩せていくということです。

 

 

――たしかに脂を随時取っていれば、空腹感に苦しまずに済みそうですが、それでもあんまり脂を取りすぎると、血液がどろどろになってしまいそうな印象がありますが。

 

金森:血液の中に入る中性脂肪って、あくまで糖がインスリンに変わって中性脂肪になるわけで、経口摂取した脂肪が血液の中に入るわけじゃないですよ。経口摂取した脂肪っていうのは、あくまでも燃料になるか、要らなければ脂肪便として排出されます。なので根本的にそこが間違ってるんです。
脂肪を食べたら脂肪がつくっていう前提が間違っている。脂肪を食べても脂肪はつかないです。私のツイッターのフォロワーさんは毎日、大量に牛脂を食べてますし、むしろ血管がつまりそうになったら、大量に牛脂を食べたらいいんです。

 

 

――脂で血液がどろどろになっているところにさらに脂を追加してしまうんですか!

 

金森:リポタンパク質っていう物質があるんですけど、これは、脂質とアポタンパク質が結合したものです。で、それを構成しているもののひとつで、血液中に脂を体内に配っていくのがLDL。
そのLDLの中のVLDLと競合するのがカイロミクロンっていうんですけど、それは脂質を運んで動いているわけなので、カイロミクロンが出動することで、血液ドロドロの原因のVLDLが下がる。代謝競合っていろいろあって、例えば糖を一切とらないと、ビタミンCが微量でも(※ビタミンCは体内生成されない)生きていけます。

 

――糖を摂るからビタミンCが不足する……どういう仕組みなのでしょうか。

 

金森:なぜなら糖とビタミンCっていうのは代謝競合するものだから、糖が吸収されている時にはビタミンCの吸収が阻害されるんです。糖を摂らなければ、大量にビタミンCは必要なくなるんです。
それと一緒で、要はVLDLと競合するカイロミクロンが出動することで、VLDLの出番がなくなるので、血管の詰まりがとれるという仕組み。だから(血管が)詰まりそうになったら、大量に脂、牛脂を摂れと言っているんです。

 

▲ご自身が肥満だった頃のシャツを着る金森氏。今ではあきらかにブカブカだ

 

「断糖高脂質食で代謝システムを変える」「インスリンをだらだらださないために1日1.5食」「小腹が空いたら脂で補う」という断糖高脂質食ダイエット。

 

しかし、糖質を出来るだけ摂らずに脂質を中心にするというダイエットは、これまでの食生活の常識からするとかなり過激な考え方のような気もします。

 

それに、このメソッドで本当に健康が維持できるのかという不安もあります。

そのあたりはどうなのでしょうか――第2回に続きます。

 

▼第2回はこちら

▼第3回はこちら

・・・

 

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運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット

  • 作者: 金森重樹
  • 発行元:扶桑社
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※文中で紹介している食事法については金森重樹氏が論文や学術書、個人の実体験から得た見解です。健康のために食生活・生活習慣を変える際には、医師に相談したうえで行ってください。



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